葦屋(古代)
平安期に見える地名｡筑前国遠賀郡のうち｡平安期の永長2年頃に詠まれたと考えられる源俊頼の歌の詞書に｢あしやといふ所にて,びは法師のびわをひきけるを｣と見えている(散木奇歌集)｡また保延2年9月日の明法博士の日吉社神人の借請上分米利法についての勘文案に,｢同(若江)兼次於筑紫筑前国葦屋津為兵藤滝□被抑取了,同記追可進上｣と見え,九州における日吉神人の借上活動が知られる｡兵藤某は遠賀川対岸の山鹿一帯に勢力をのばしていた山鹿氏の一員か(壬生家文書6/図書寮叢刊)｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7438003
最終更新日:2009-03-01