有田村(中世)
戦国期に見える村名｡筑前国怡土【いと】郡のうち｡｢正任記｣文明10年10月18日条に収める同13日大内政弘下文(大日料8-10)によれば,｢怡土郡有田村五町地〈飯田次郎右衛門入道跡七町内〉｣が吉賀江上総介匡安に,また｢同郡(怡土郡)有田村内弐町地〈飯田次郎左衛門尉跡七町内〉｣が郡司島越前守忠経に,それぞれ大内政弘から与えられたことが知られるが,それ以前は有田村は飯田氏の知行地であったこともわかる｡これらの文書は当時の大内氏による糸島郡支配の仕方をうかがうための絶好の史料である｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7438098
最終更新日:2009-03-01