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- 有富名(中世)とは
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有富名(中世) 室町期に見える名田の名蒲生【がもう】郡麻生【あそうの】荘のうち将軍足利義持は,応永6年12月,麻生荘を儀俄左京亮入道元林に安堵したこの安堵状は,永徳2年以来,儀俄氏と南禅寺上生院との間に展開された相論に関するものであるが,儀俄氏が麻生荘の4分の1を誤って上生院に寄進したことに端を発したこの相論は,残りの4分の3の部分にも波及して容易におさまらなかった応永12年,足利義持は麻生荘の4分の3について,儀俄氏の訴状をいれ,上生院の代官である林六郎の押妨を退けて儀俄元林に安堵安堵状の中に「近江国麻生庄内有富名」とあり,麻生荘4分の1が有富名であることがわかる応永15年,足利義持は儀俄荘や日野牧成安名などとともに,有富名の領掌を儀俄元林に安堵している(蒲生文書53~57) |
出典:KADOKAWA「角川日本地名大辞典(旧地名編)」