ケータイ辞書JLogosロゴ 池田村(中世)


福岡県>大牟田市

 鎌倉期に見える村名。筑後国三池郡のうち。文永11年7月1日の大友頼泰請文および筑後国守護所直人注文(田部文書/鎌遺11682・11683)によれば,近衛家領三池荘北郷弥富名・倉永名の田畠・在家ならびに福丸簀(簀は海中に立てた漁獲施設)をめぐる相論が起こり,地頭の相良氏側は,福丸簀の北手は頼国分,南手は頼持分たるのところ,いずれも池田村地頭神兵衛尉実景が不法に横領したと供述している。守護大友頼泰の請文には「惣庄沙汰人并新本地頭云々」とあるが,相良氏は当時既に三池荘内の所領を惣庶間で分割領有しているところから,在地支配を行っていたことが明らかである。従って神氏はおそらく新補地頭として三池荘内池田村の地頭職を得たものと思われる。池田村は相良氏領の同荘内尾尻本村の東に隣接する村落である。なお,天正15年の秀吉による大名配置後は高橋統増(直次)の知行地となり,文禄4年12月1日の三池郡内知行方目録によれば村高は122石7斗8升とある(大牟田市史)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7438197
最終更新日:2009-03-01




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