ケータイ辞書JLogosロゴ 薦野(中世)


福岡県>古賀市

 室町期から見える地名。筑前国粕屋郡のうち。応永5年筑前恵通寺の陣で,米多比【ねたび】・薦野・薬王寺が大内氏より宗像氏経に預けられたが,同12年には,その地の領主米多比茂時・薦野貞家・薬王寺資時らが味方に参じたため彼らに返還されたと思われ,翌13年山警固をめぐって宗像氏経と彼らの間に契約がかわされた(宗像社家文書総目録/宗像郡誌中巻)。享禄4年には院内薦野のうち5町が大友義鍳より青木太郎次郎に預けられた(児玉韞採集文書/大友史料15)。天文6年,薦野村内の天降天神宮に薦野宗家らが梵鐘を奉納している(日本古鐘銘集成)。薦野氏はその後,大友氏配下となり立花宗茂に従って柳川藩士となった。なお,現薦野集落の南の城山に臼岳城跡,字清滝には鴉本古城跡がある。天正年間の「指出前之帳」には「薦野村」と見え,田44町余・分米668石余,畠17町余・分大豆97石余。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7440264
最終更新日:2009-03-01




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