島村(近世)
江戸期〜明治9年の村名筑後国生葉【いくは】郡のうち耳納【みのう】山地東部の北方,筑後川中流左岸の微高地上に位置する慶長4年3月3日の小早川秀秋の竜野孫兵衛あての知行目録に｢島村五拾四石七斗七升｣と見える(立野番大夫所蔵文書/黄薇古簡集)はじめ柳川藩領(田中氏),元和6年からは久留米藩領寛保3年岩本貞右衛門が100石を知行(給知高帳)田代組に属す村高は,｢元禄国絵図｣56石余,｢在方諸覚書｣の古高140石余,｢天保郷帳｣59石余,｢旧高旧領｣167石余宝暦年間頃の役高は260石,久留米より5里25町,庄屋忠平次は清宗村庄屋も兼任(在方諸覚書)寛政元年撫7斗6升,免率5ﾂ9歩,人数97,馬12(筑後上三郡取調手鑑)嘉永元年頃の作柄は｢大凡田方七俵,六俵半粟作｣(廻村書留)文化4年の耕地は田8町余･畑田5町余･畑1町余(農政農民史料集)水利は大石･長野水道庄屋太兵衛は寛文3年の同水道築造に尽力した(吉井町誌)氏神を祀る天神と藪神各1がある(寛延記)明治9年生葉村の一部となる現在の吉井町生葉の一部にあたる
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7440561
最終更新日:2009-03-01