ケータイ辞書JLogosロゴ 宗崎(中世)


福岡県>久留米市

 戦国期に見える地名。筑後国御井郡のうち。天正11年3月28日の高良社大祝領坪付(高良山関係文書/県史資料7)に宗崎3町があり,また文禄2年3月18日に大祝保真が領主毛利氏に提出した高良社神職名知行所数注文案(高良大社文書/郷土研究筑後2)には宗崎3町は「本麟圭領」(座主領)と注記されている。一方「高良玉垂宮神秘書」によれば,宗崎には大宮司居屋敷6町があり,高良社大宮司宗崎氏の本拠であった。同氏は大祝の鏡山氏,座主の丹波氏らと同族で,はじめ丹波姓のち神部姓・武内姓を称し,永く岩井に住していたが,戦国期の天文年間に宗崎に移り,姓も宗崎に改めたという(宗崎氏系図/筑後国史)。また神秘書には「ム子サキハ カウラウチノウチタリトイエトモ 大宮司江座主ノ寺ヨリシテ ハケフントシテ 座主ノイエヨリノ ハケチタリ」とあり,宗崎が高良内村からの「分け地」であることを示唆しているのが注目される。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7443630
最終更新日:2009-03-01




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