夜明村(近世)
江戸期〜明治22年の村名｡三潴郡のうち｡はじめ柳川藩領(田中氏),元和6年からは久留米藩領｡夜明組に属す｡大庄屋会所があった｡村高は,｢元禄国絵図｣1,048石余,うち朝日寺領9石余,｢在方諸覚書｣の古高1,350石余,｢天保郷帳｣1,043石余,｢旧高旧領｣1,423石余｡文化4年には田65町7反余･畑田8町6反余･畑7町8反余･居屋敷1町1反余(農政農民史料集)｡用水は広川の藤田堰からの導水による｡大庄屋川原氏は,鎌倉期の高三潴村地頭職の横溝氏の末裔といい(川原家家記),田中氏入国時から大庄屋の職にあった｡安政5年信州出身の豊島篤次を招いて克終堂塾を開かせた｡梅津家は,鎌倉期から三潴荘･鰺坂荘内の諸社の田楽(美麗田楽)職をつかさどり,近世は立花･田中･有馬諸大名に奉仕し,当村で高4石7斗を与えられた｡明治17年の戸数102･人口594(県史資料2)｡明治7年夜明小学が設立される｡同22年大善寺村の大字となる｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7444029
最終更新日:2009-03-01