ケータイ辞書JLogosロゴ 奈良田荘(中世)


佐賀県>基山町

 鎌倉期に見える荘園名。八幡宇佐宮弥勒寺喜多院領。承久2年12月日付検校祐清(?)譲状に「奈良田庄〈肥前国弥勒寺領〉」を「田中女房〈字万歳〉」に譲与するとあるのが初見(石清水田中家文書/大日古)。正応5年8月16日付河上宮造営用途支配惣田数注文には「庄園分」として「奈良田庄百二十五丁七反」とあり(河上神社文書/佐史集成1),また年代不明であるが弥勒寺喜多院所領注進には「奈良田庄百丁」とある(石清水田中家文書/大日古)。奈良田荘は,荘の鎮守である奈良田八幡宮が近世の奈良田村と永吉村を共通の氏子とする鎮守であることから,奈良田村・永吉村,そしておそらくこの2つの村の中間に位置する長野村も含めた地域に荘域が広がっていたと考えられる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7446179
最終更新日:2009-03-01




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