ケータイ辞書JLogosロゴ 有安村(近世)


長崎県>郷ノ浦町

 江戸期の村名。壱岐国石田郡のうち。平戸藩領。村高は,「慶長9年惣目録」244石余,「天保郷帳」377石余。神社は尒自神社(式内社,現爾自神社)・国形大明神ほか,寺院は荻尾山玉泉寺(現曹洞宗玉泉寺)ほかがある。産物は稲・大麦・小麦・粟・菽・黍・稗・蕎麦・麻・菘・小豆・木綿・海松・海羅・於期菜・海髪・和布・搗和布(壱岐国続風土記)。当村は,もとは日ノ組触(火国触とも書いた)と西触の2字によって一村を形成していたものと思われる。しかし,江戸後期になると「壱岐国続風土記」に「長嶺邑属邑有安村」とあり,また「壱岐名勝図誌」にも「今長嶺村に属」と記されており,長嶺村の一部として扱われるようになる。「旧高旧領」にも当村名が見えず,長嶺村1,161石余のうちに含まれており,幕末・維新期までに長嶺村の一部になったものと思われる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7447263
最終更新日:2009-03-01




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