ケータイ辞書JLogosロゴ ゑのうら(中世)


長崎県>飯盛町

 南北朝期に見える地名。肥前国高来【たかき】郡伊佐早荘のうち。応安元年4月7日の薩摩・肥前両国檀那願文に「ひせんのくにたかくこおりいさはゑのしやうゑのうらのミのはうけんくわい(花押)」とある(熊野本宮大社文書/和歌山県史中世史料2)。なお,江浦氏はこの地の在地土豪と思われる。暦応2年8月27日と同3年5月4日の一色道猷書下では,深堀政綱に伊佐早荘戸石村・湯江大野田崎村等の地頭職を沙汰付けするよう,江浦六郎次郎入道らに指示している。また,正平25年2月9日の大江むねなか売券案では,大江むねなかが伊佐早荘かせしまの浮得分を高浜殿に売却しているが,その端書に「ゑのうらのひこたらう」とあり,大江むねなかと同一人物の可能性がある(以上,深堀文書/佐賀県史料集成4)。江浦氏の城であったのではないかと考えられる中世の城跡としては,囲城(囲名)・平古場城(平古場名)がある(城郭大系)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7447553
最終更新日:2009-03-01




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