ケータイ辞書JLogosロゴ 荻田免(近代)


長崎県>田平町

 年不詳〜現在の行政区名。明治22年南田平村小手田,昭和29年からは田平町のうち。東荻田・西荻田・南荻田に分かれる農業地帯。江戸期から伝承される荻田浮立は,御厨の郭公尾の流れをくむもので,昭和33年町無形民俗文化財に指定された。幕末の平戸藩砲台構築にあたり,この荻田浮立に使われる楽器の1つである鐘の献納を命じられ,途絶えた時期があったが,明治期に復興した。その後,第2次大戦において再び供出があったが,第1番から第5番の鐘一揃は保管され今日まで継承されている。明治30年農村振興事業として荻田茶業の基を開き,同33年2町歩を開墾して茶園の造成計画をたてた。同39年茶製造所を設立し,製茶をはじめた。その後,改善を加え,大正5,6年頃には茶業の基礎が安定するに至ったが,現在は自家用としてのみ製造する程度である(田平町郷土誌)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7447724
最終更新日:2009-03-01




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