亀淵(中世)
鎌倉期に見える地名肥前国松浦郡宇野御厨のうち貞応3年6月16日の肥前国守護所牒写に｢欲令早任 鎌倉殿御教書并当時知行,大江通一(頼)致沙汰,当御厨内西宮大宮司職･検非違所･海夫等本司職･亀淵地頭職事｣と見える(武雄市教育委員会所蔵感状写/西南地域史研究2)同文書によれば,亀淵は鎌倉幕府の御教書には載せられていなかったが,奉行所の折書に書かれていたので,肥前国守護所は特に安堵したようであるしかし,この後の大江(大島)氏への安堵状には見えない亀淵の地は不明であるが,現在の田平町下亀免に亀淵山円通寺があるこの寺はもとは上亀鷹竜山にあり,その付近に亀淵の地名があったというあるいは古くは下亀免･上亀免辺りを亀淵といった可能性もある
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7447900
最終更新日:2009-03-01