ケータイ辞書JLogosロゴ かりを(中世)


長崎県>峰町

 南北朝期から見える地名。対馬国のうち。三根郡に属す。康暦元年8月1日付の宗隆茂充行状写(仁位郷御判物写/県史史料編1)に「つしまの島みねの郡内かれうの畠事」と見える。応永6年2月12日付および同年12月26日付の宗貞茂安堵書下写(同前)によれば,「かれうの畠」および「かれうの畠地」は,石房氏と平山氏が知行を安堵されている。また,文明13年8月17日付の宗国次遵行状写(三根郷御代々御判物写/県史史料編1)および文亀元年8月14日付の宗国親遵行状写(同前)によれば,「かりを」は当時伊津八幡宮の領内であり,上津八幡宮の預職として民部房が補任されていたことがわかる。享禄5年6月1日付の峰貞勝安堵状写(同前)によると伊勢坊なる人物が「かれうのさへかけの下のはしむき三升まき」を安堵されていることがわかる。また,天文13年10月13日付の峰貞勝請取状写(同前)によれば「かれうのあつかり」から「しろはかまのいわゐ」として550文が峰貞勝に支払われていることがわかる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7447921
最終更新日:2009-03-01




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