ケータイ辞書JLogosロゴ 黒島(近世)


長崎県>小値賀町

 江戸期の村名。肥前国松浦郡のうち。平戸藩領。明暦2年の畑方・田方帳には黒島免とある。「慶長9年惣目録」には当村名が見えず,江戸初期には小値賀村の一部であったが,「元禄12年郷村帳」「元禄郷帳」「天保郷帳」では小値賀村とは別に当村名が見え,江戸前期に小値賀村から分村して成立したと考えられる。「元禄12年郷村帳」では「小値賀村枝村」と見える。村高は,「元禄12年郷村帳」14石余,「天保郷帳」25石余。正保4年の五島境目旧記のうちの小値賀郡代書付では村高38石余。宝永4年の小値賀覚書では,村高40石余,家数8・人数52(うち男27),牛数11,船数2。天保8年の小値賀島風土記によれば,家数6,神社に若宮大明神がある(小値賀町郷土誌)。若宮大明神には元禄年間に建立された肥前型鳥居1基がある。「旧高旧領」には当村名が見えず,笛吹村1,636石余のうちに含まれているとみられ,幕末・維新期までに笛吹村のうちに含まれることになった。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7448066
最終更新日:2009-03-01




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