ケータイ辞書JLogosロゴ 郷之浦(近世)


長崎県>郷ノ浦町

 江戸期〜明治5年の浦名。壱岐国石田郡のうち。平戸藩領。壱岐八浦の1つ。地籍上は武生水【むしようず】村内だが,在方(村)には属さず,浦方の支配下に置かれた。村高の記載はなし。支浦として本居浦があった。当浦の開発は室町末期頃から行われたようで,「永禄の末つかた……郷ノ浦の潟を築上,本居の民をうつしてすましむ,城下たるによつてなり」とあり(壱岐国続風土記),承応元年には「深江下る浜の住民七拾余戸を移す,町区の長三百間幅八間とす」と記される(壱岐郷土史)。「壱岐国続風土記」によれば,寛政10年の家数177・人数933,酒家数5・麹家数7,牛32・馬1,小船11・伝通船13。文久元年の戸数216・人数969(男491・女478),牛36,商船27,鰯網2,伝通船36(壱岐名勝図誌)。明治5年武生水村の一部となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7448129
最終更新日:2009-03-01




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