ケータイ辞書JLogosロゴ 木場郷(近代)


長崎県>宇久町

 年不詳〜現在の行政区名。明治22年平村,昭和24年平町,同30年からは宇久町のうち。明治9年創立の祜播小学校は,同21年野方郷の方正小学校と合併し,太田江郷に野方小学校を創設した。昭和40年の世帯数84・人口373(男173・女200),その後人口の流出が目立ち,中世からの歴史をもつ念仏踊のカインココは昭和初期まで伝承されたが,現在は消滅。モンラウチ・ウコチ祭り(大河内祭)も第2次大戦後に衰退した。ウコチ祭りは順番に当る座元が村中を接待する盛大な祭りであったが,今は村役員のみでわずかに形を残している。これは,子供が「カッパ」の害にあい困っている時,1人の旅僧が現れ,木仏・金仏をつくり,もし木仏が沈み金仏が浮いたら「カッパ」の害から免れるとのお告げがあり,金仏が浮いたので被害がなくなった。そこで「オリデサマ」を祀り,村中で盛大な行事としたものであったが,経費がかさむので中止された。祭日は旧暦10月である。当地は梅ノ木・木場の2集落からなり,純農業地域で,漁港の木場港をもつが,半農半漁の農家はほとんどない。昭和15〜16年にかけて木場溜池が掘られ,灌漑施設も整い,湧水などを併せて水稲の栽培も盛んである。木場溜池の規模は表面積0.8万m[sup]2[/sup],灌漑面積8ha。水稲のほか牛の飼育・養豚・福原オレンジの栽培などが行われている。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7448213
最終更新日:2009-03-01




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