ケータイ辞書JLogosロゴ 杉谷村(近世)


長崎県>森山町

 江戸期の村名。肥前国高来【たかき】郡のうち。佐賀藩諫早【いさはや】領。諫早郷に属す。村高は,「正保国絵図」「元禄国絵図」「天明村々目録」「天保郷帳」ともに25石余。「旧高旧領」には見えない。水田の多くは江戸期の干拓によるもので,安政5年には備後開が完成している。江戸末期には医師土橋多助(貞恵)が居住し慈善・公益の事業に献身的に努力し,その宅跡は旧島原街道沿いの三軒茶屋の近くに残る。当村名は上記のような国絵図・郷帳類には見えるが,諫早領主の安永5年の「日記」には「先年」の石高帳控に当村名が見えず(県立長崎図書館諫早文庫蔵),佐賀藩の史料である「宝暦郷村帳」「天明郷村帳」(佐賀県立図書館蔵)にも当村名が見えない。幕府に対しては当村名を届け出ていたが,佐賀藩領(諫早領)内の行政上では江戸中後期以降には当村名を使わず,森山村の一部として扱ったものと考えられる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7448489
最終更新日:2009-03-01




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