ケータイ辞書JLogosロゴ 千々石荘(中世)


長崎県>千々石町

 鎌倉期に見える荘園名。肥前国高来郡のうち。正応5年8月16日肥前河上宮造営用途支配惣田数注文(河上神社文書/鎌遺17984)は肥前国一宮河上宮造営の費用を調達するために作られた肥前一国内の荘園・公領の注進状であるが,この中で「庄園分」として列挙された諸荘園の中に「千々岩庄三十丁」が見えている。一方「宇佐大鏡」(宇佐到津文書/大分県史料24)によれば,延喜10年宇佐宮に施入された宇多天皇第7皇女婉子内親王家の所領高来郡油山12か所の中に「千石山」が見えているが,この千石山はおそらく千々石荘の前身に当たるものであろう。現在の千々石町を中心とする一帯と考えられる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7448700
最終更新日:2009-03-01




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