ケータイ辞書JLogosロゴ 富江村(近代)


長崎県>富江町

 明治22年〜大正11年の南松浦郡の自治体名。大字は編成せず。富江郷・松尾郷・田尾郷・繁敷郷・長峰郷・山手郷・狩立郷・黒瀬郷・山下郷・岳郷・職人郷・土取郷・黒島郷の行政区がある。明治24年の幅員は東西3里・南北2里,戸数1,705・人口9,147(男4,604・女4,543),寺院5,学校6,病院1,大船1・小船327(徴発物件一覧表)。大正4年の「長崎県大観」によれば,戸数1,771・人口1万2,393,児童数は合わせて1,730(男907・女823),官公署には村役場・富江郵便局,神社は富江神社・乙神社・鴨神社・保尾神社,寺院には瑞雲寺・実相寺・妙泉寺・実性院・大蓮寺があった。また特産物として大豆2,993石・麦5,994石・珊瑚約50万円・米2,992石・海蘿8,000斤・鰹節7万6,400貫が記される。同9年の世帯数3,101・人口1万5,079(男8,445・女6,634)。明治19年より始まったサンゴ漁は漁法も原始的で改善されず,帆船であり,気象通報も不十分なため,遭難事故が多かった。同38年の台風では350隻沈没,900余名の遭難者を出した。大正11年町制施行。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7448832
最終更新日:2009-03-01




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