ケータイ辞書JLogosロゴ 箱崎(中世)


長崎県>芦辺町

 戦国期に見える地名。壱岐国壱岐郡のうち。「壱岐国史」によると,文永11年当時瀬戸浦・椙原【すぎはら】村は,筑前筥崎八幡宮の神領で,正慶元年,筥崎八幡の分霊を箱崎八幡宮へ勧請することになった。これから村の名も,椙原村より箱崎村と呼ぶようになったという。「海東諸国紀」には,壱岐十三里の1つとして,「波古沙只〈一百五十余戸〉」と記している。「永禄田帳」には,「箱崎」として27町3反中とあり,19名の給人に分給されており,ほかに寺領2町2反2丈がある。また,「宿蘆稿」文禄2年9月3日条に「午刻泊船於壱州箱崎瀬戸浦也」と見える(続群13下)。現在の芦辺町の箱崎江角触・箱崎諸津触・箱崎本村触・箱崎釘ノ尾触・箱崎大左右【たいそう】触・箱崎中山触・箱崎谷江触を含む地域に比定される。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7449061
最終更新日:2009-03-01




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