ケータイ辞書JLogosロゴ 物部郷(古代)


長崎県>郷ノ浦町

 平安期に見える郷名。「和名抄」壱岐島石田郡五郷の1つ。「地理志料」に「蓋し物部氏の居る所,神名式の石田郡物部布都神社は,壱岐国神社要覧に,今,物部村の芹田の上に在り。太宰管内志に云う。旧事紀に謂う所の芹田の物部,此に居り,地を芹田と称する。以て証すべし」とある。郷ノ浦町田中触出土の延久3年銘石造弥勒如来座像に「日本国壱岐島物部郷鉢形嶺」と刻まれている(壱岐国史)。銘文の内容は壱岐国司佐伯良孝の治下に正六位大掾若江糸用が,天台僧教因を願主として,肥後の仏師慶因に弥勒如来を造らせ,これに法華経の写経を納めた様相を伝えている。旧武生水【むしようず】村・物部村・渡良村,現在の郷ノ浦町の郷ノ浦・東触・本村触・片原触・庄触・永田触・物部本村触・田中触・柳田触・木田触・渡良浦・渡良南触・渡良東触・渡良西触・麦谷触を含む地域に比定される。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7449542
最終更新日:2009-03-01




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