ケータイ辞書JLogosロゴ 秋丸村(近世)


熊本県>玉名市

 江戸期〜明治22年の村名。玉名郡のうち。熊本藩領。村高は,「寛永郷帳」130石余,「正保郷帳」135石余うち田121石余・畠13石余,「天保郷帳」142石余,「旧高旧領」191石余。天正検地の写と考えられる慶長9年9月付の検地帳(県立図書館蔵文書)では,田9町2反余・畠2町2反余,屋敷4筆,分米135石で,近隣の検地帳にしばしば「秋丸」の名が見える。文化8年の坂下手永略反別手鑑帳(鹿子木家文書)によれば,田7町6反余・畑8町1反,物成144石余。「国郡一統志」には天神・専福寺(地蔵・阿弥陀)・乙護法が記される。「肥後国誌」では坂下手永に属し,高184石余,小村に小屋敷が見え,天満宮2・乙宮・天台宗専福寺跡がある。浄土真宗本願寺派常安寺は寛文2年に創設され,明治10年熊本西光寺末庵となり,同12年に寺号公称。熊本県,白川県を経て,明治9年熊本県に所属。「郡村誌」によれば,田13町8反余・畑7町6反余,戸数25,人数129,馬9,物産は米・裸麦・粱・甘薯・蘿蔔・芋・白麻など,民業は農業13戸・左官職2戸・鍛冶職1戸など。三池往還,明治9年架橋の大川橋のほかに,眼鏡橋・井樋橋がある。明治22年一部は高瀬町に編入し,ほかは弥富村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7449784
最終更新日:2009-03-01




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