ケータイ辞書JLogosロゴ 有安村(近世)


熊本県>甲佐町

 江戸期〜明治22年の村名。上益城郡のうち。熊本藩領。村高は「旧高旧領」451石余。「古今集覧」によると,慶長12年当村へ船津村からの移住があったという(緒方氏蔵文書)。「肥後国誌」では甲佐手永に属し,高378石余,当地の左近瀬は筑紫氏が縄場とし,毎年秋には鮎をとるとある。文政8年頃の益城上郡手鑑によれば,高378石余,反別は田17町余・畑2町余,家数27・人数121,馬35(綾部家旧蔵文書)。当村の浄土真宗本願寺派正法寺は寛永12年の開基という。慶応2年から明治5年まで,尾本新次により寺子屋が開かれた。熊本県,白川県を経て,明治9年熊本県に所属。「郡村誌」によれば,田23町8反余・畑8町8反余,戸数43・人数213,馬29,日本形船5,大町村から下横田村へ出る用水溝と,大町村から船津村へ緑川堤が通り,物産は米・裸麦・小麦・粱・大豆・小豆・石灰,民業は農業33戸・質屋2戸・石灰焼職1戸。同22年甲佐町の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7449895
最終更新日:2009-03-01




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