ケータイ辞書JLogosロゴ 犬渕村(近世)


熊本県>嘉島町

 江戸期〜明治22年の村名。上益城郡のうち。熊本藩領。村高は,「寛永郷帳」236石余,「正保郷帳」も同高でうち田33石余・畠203石余,「天保郷帳」247石余,「旧高旧領」349石余。「肥後国誌」では鯰手永に属し,高337石余,十五社(十五社大明神)がある。文政8年頃の益城上郡手鑑によれば,高337石余,反別は畑21町余,家数47・人数233,馬32(綾部家旧蔵文書)。犬渕神社は,伝説によれば,昔,大洪水の時に御船の辺田見若宮神社の神霊が流れて当地に至り,その分霊を祀るという(上益城郡誌)。地内は,加勢川・緑川両河川に挟まれているため,河川氾濫による洪水が繰り返され,田畑や家屋の被害が多かった。熊本県,白川県を経て,明治9年熊本県に所属。「郡村誌」によれば,田19町3反余・畑11町3反余,戸数51・人数250,馬22,日本形船28うち50石未満荷船24・漁船3・渡船1,人民共立小学校があり,生徒数は男10,物産は米・裸麦・粱など,民業は農業40戸・大工職1戸・木挽職2戸など。同22年大川村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7450084
最終更新日:2009-03-01




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