ケータイ辞書JLogosロゴ 岩坂郷(中世)


熊本県>大津町

 鎌倉期に見える郷名。阿蘇郡のうち。建仁3年3月29日の北条時政下文(阿蘇文書/大日古13‐1)に「下 阿蘇岩坂郷 補任 預所代事」と見え,当郷の預所代に宇治惟次が補任された。地頭代は故七郎惟時子息の沙汰であった。元徳2年正月14日の阿蘇社造営料木第三箇度切符写(同前)には「一,岩坂〈四宮〉野椽二十支〈長二丈 広四寸 厚三寸 已上六十人〉」,正慶元年9月2日の阿蘇社造営料釘等支配状写(同前)にも「一,岩坂分 竹釘九升二合 一尺竹釘二百二十 フキナワ二十四方 ハナワ二十四方」とあり,造営料の割宛てが行われている。下って,正平7年2月吉日の阿蘇社上葺等次第(同前)にも「一,金凝御宮面一方岩坂ヨリ」,同18年閏正月25日の阿蘇社造営料木納帳(同前)にも「一,なんかうの御分」のうちとして「一はり 一ほん〈なかさ一丈五尺〉とりこ・いわさか〈よりあい〉」,また「一,四丈五尺木 一ほん いわさか・ふた・とりこ・せた・こもり」と見える。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7450159
最終更新日:2009-03-01




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