ケータイ辞書JLogosロゴ 岡田村(近世)


熊本県>七城町

 江戸期〜明治22年の村名。菊池郡のうち。熊本藩領。村高は,天正17年の検地帳(県立図書館蔵文書)では高261石余,「寛永郷帳」252石余,「正保郷帳」も同高でうち田182石余・畠70石余,「天保郷帳」255石余,「旧高旧領」269石余。宝暦8年の田畠下名寄帳(同前)によると,高269石余,反別29町余。「肥後国誌」では深川手永に属し,高265石余,神社は雲介竜別当大明神宮(別雷神社)・祇園社,寺跡に長福寺跡・正善寺跡があり,雲上城があったと伝え,菊池兼朝の墓も地内にある。また,同書によると,集落の最東端,丘の中腹の林の中に鎮座する別雷神社は弘安年間の草創という。集落の入口にたつ2基の孝子の墓は,文化5年足達恒弘による建立とある。熊本県,白川県を経て,明治9年熊本県に所属。「郡村誌」によれば,田20町1反余・畑36町1反余,戸数39・人数178,馬25,物産は米・大豆・小豆・大麦・小麦・裸麦・粱・櫨実・楮皮・柿・鍬・鎌など,民業は農業32戸・鍛冶職1戸。同20年の戸数34・人口163(男81・女82),農家戸数29うち自作3・小作26(県公文類纂/県立図書館蔵文書)。同22年砦村の大字となる。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7450592
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ