柏原村(近世)
江戸期〜明治22年の村名｡宇土郡のうち｡熊本藩領｡村高は｢旧高旧領｣340石余｡｢肥後国誌｣によれば,御領村のうちとあり,松山手永に属し,高340石余,小村に田中がある｡氏神は若宮神社｡熊本県,八代【やつしろ】県,白川県を経て,明治9年熊本県に所属｡｢郡村誌｣によれば,田11町8反余･畑14町1反余,戸数41･人数205,馬25,物産は米･大豆･小豆･大麦･裸麦･粱･蕎麦･菜種･甘藷･蘿蔔など,民業は農業40戸･大工職1戸,野田溜池･古閑前溜池を用水として利用した｡同21年の戸数43･人口205(県公文類纂/県立図書館蔵文書)｡なお明治20年頃小学校が設立され,当村のほか御領村･伊牟田村の生徒が通学した｡同22年不知火村の大字となる｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7450824
最終更新日:2009-03-01