ケータイ辞書JLogosロゴ 冠形郷(中世)


熊本県>小国町

鎌倉期に見える郷名阿蘇郡のうち元徳2年2月23日の阿蘇社造営料木注文写(阿蘇文書/大日古13‐1)に「一,四祝(分脱カ)」の1つに「冠形郷本(木)四本」とあり,当郷に4本の料木が宛て課されている文明16年8月28日の阿蘇十二社同霜宮最花米注文(同前)には「二御宮之分小国之分同霜御宮同前」のうちに「かふりかた」とあり,立藤・上井手の口・下井手の口・やとう屋敷・きしの上・杉田・鳥越・にせ・おくほ・轟木・松の木・出羽その・坂の下・和田・瓜上・陣・野中・こく田・なか・まくまの・もそう野・はこ次郎・やた原・わか林・湯田・中湯田・平瀬・おやふ・樋口・城尾・むかい平瀬・さかのした・ふるいち・かきのき・にたきり・やまつの・下つる・はる・こや・くろふち・おく山・にしおやふ・かちやその・ゆのもと・小園・いしい・はるおの・したはる小野・わか宮・おたけ・しや・たゝゑ・かミたれうつ・下たれうつ・いちいの・かきのせ・枳・つかせ・あひら・ゆのひら・やいほそ・せきた・宮原六日市・中の村・くら原・かきの木・おひ田・し□ゑた・うと・かミはねた・はにた・ゆの原・下城すき薗・くわつか・さか下・むまおろし・いけのつか・いむ田の78か所が記されているこのうちには江戸期の黒渕村とその小村の小屋村・下津留村・奥山村・小藪村・原村,城村の小村柿木村,下城村の小村宇土村・坂下村・桑津留村・池鶴村・石井村・市井野村・柿瀬村・湯平村・塚瀬村・河平村,関田村(以上現小国町),杉田村とその小村上井手村・鳥越村・平瀬村・若宮村,赤馬場村の小村岸上村・下井手村,中原村の小村和田村・瓜上村・陣村,坂下村とその小村轟木村・松木村・出羽村,湯田村とその小村中湯田村・樋口村・城ノ尾村(以上現南小国町)などが見え,現在その多くが小国町宮原・上田・下城・黒渕・北里,南小国町赤馬場・中原の字として残るまた年月日未詳の阿蘇北宮四社并両伽藍二社神事次第写(同前/大日古13‐2)によれば,11月中卯日に行われる高橋大明神と火宮大明神の祭りの費用を「冠形ノ郷」など25か所が負担していた現在の小国町西部から南小国町西部にかけての地域に比定される
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7450873
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ