ケータイ辞書JLogosロゴ 長浜(中世)


熊本県>宇土市

 南北朝期に見える地名。宇土郡のうち。貞治5年に関白二条良基の家で行われた歌合を記した「年中行事歌合」(群書6)に腹赤御贄と題する二位中将(四辻善成)の歌として「はつ春の千代のためしの長浜につれるはらかも我君のため」とあり,判者である冷泉為秀は「景行天皇御代。肥後国宇土郡長浜にて此魚を初て奉りけるを。毎年の節会に供すべきよし定をかれたる也」と,その由来を記している。また「公事根源」(日本文学全書)元日節会の条に,景行天皇の時,筑紫の国宇土の長浜の魚を海人が釣って奉った故事にならい,天平15年正月14日大宰府ははじめて腹赤の魚を奉り,公式行事として毎年の節会に供すべきことが定められたと記している。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7453170
最終更新日:2009-03-01




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