ケータイ辞書JLogosロゴ 半尺村(近世)


熊本県>菊池市

 江戸期〜明治22年の村名。菊池郡のうち。熊本藩領。天正17年の検地帳(県立図書館蔵文書)では「斑蛇口村」と見え,高59石余うち田25石余・畠33石余。村高は,「寛永郷帳」でも59石余,「天保郷帳」も同高でうち田25石余,畠33石余,「天保郷帳」60石余,「旧高旧領」97石余。なお「肥後地志略」(肥後国地誌集)にも「斑蛇口村」と見えるが,こちらが正しく,それを誤り省略して半尺村になったという(菊池風土記)。「肥後国誌」によれば深川手永に属し,高99石余,「旧云班蛇口村」と見え,小村に上半尺村・下半尺村・二野村・中山村・中洲村・穴川村・鳳来村などがある。文化・文政年間の深川手永手鑑によれば,高95石余,請免は43石余,竈数86・人数471,牛43・駄馬100,産物は磨土(肥後藩の農村構造)。豊後国境に位置するため,村内には小番所が2か所置かれていた。産物には,立地上,木材・炭など山の物が多く,盗伐などには厳罰が与えられた。なお宝暦12年水次川原で鉄山経営が始められた際,穴川・鳳来近くの大木を残らず切り取り,炭に加工して送り出したという(島屋日記/菊池市教育委員会蔵文書)。鎮守は応永年間創立と伝える班蛇口菅原神社。ほかに上原・大谷・中須・桟敷野・穴川に各菅原神社がある。熊本県,白川県を経て,明治9年熊本県に所属。なお明治期に入ると班蛇口の字が使用されるようになったが,明治8年村民は半尺の字に馴れていて書き誤るとし,半尺に改めたいと申し出ている。同8年の戸数130,田畑43町余・山林6,120町余(県公文類纂/県立図書館蔵文書)。同22年竜門村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7453614
最終更新日:2009-03-01




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