ケータイ辞書JLogosロゴ 山田村(近世)


熊本県>阿蘇町

 江戸期〜明治22年の村名。阿蘇郡のうち。熊本藩領。村高は,「寛永郷帳」585石余,「正保郷帳」も同高でうち田417石余・畠168石余,「天保郷帳」898石余。「旧高旧領」674石余。「肥後国誌」では内牧手永に属し,高643石余。同書には当村のうちとして小野田村が別記されており,江戸末期までに小野田村を分村。天保9年の村々調によれば,高675石,反別は田畑61町余,竈数89・人数369,牛馬160(史料阿蘇2)。村の東端に阿蘇七鼻八石の1つ鷲の石の巨岩の名をそのまま地名とした小村があるほか,西へ,春の口・柏の木・山田の小村が連なる。平安期以来と伝える古刹福田寺・山田寺・滝水寺がある。神社は山田八幡宮。福田寺の庭の五葉松・ドウダンツツジなどは500〜600年の樹齢を重ねる。阿蘇神社ゆかりの太田黒家の通称山田の獅子舞は豊年祈願の舞として阿蘇郡の各地を巡り,明治・大正年間まで行われた。嘉吉元年銘の獅子が今日も保存される。当地の湯浅氏は阿蘇地方屈指の豪農であった。熊本県,白川県を経て,明治9年熊本県に所属。同22年山田村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7454518
最終更新日:2009-03-01




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