ケータイ辞書JLogosロゴ 大矢取(近代)


宮崎県>串間市

 明治22年〜現在の大字名。はじめ大束村,昭和29年からは串間市の大字。明治24年の幅員は東西1里30町・南北1里30町,戸数40・人口236(男115・女121),厩32,学校1(徴発物件一覧表)。明治25年大束尋常小学校大矢取分教場が置かれた(大束郷土誌)。同44年これまでの青年団体を統合し大束青年会が結成され,大正4年当地に支部が置かれた(青年会/県古公文書)。同6年赤池発電所が完成,これは大矢取川を塗木で取り入れたもので発電力は135kwであった。大束尋常高等小学校大矢取分教場は,昭和21年大矢取国民学校となり,翌22年大矢取小学校となる。同24年新谷分校設置,同29年大矢取小学校は赤池小学校と改称,同41年新谷分校廃校となっている(大束郷土誌)。同校は大矢取の避難場所に指定。昭和43年県営大束原特殊農地保全事業が着手され,耕地整備が行われ,排水路・農路が広げられるとともに,甘藷畑の面積も増加し,県内でも有数の産地となった。この事業は昭和49年に一応の完成をみているが,昭和52年改訂の宮崎県農業振興10か年計画の後期計画など一連の施策により,中間畑地帯として,甘藷・茶栽培,養蚕・酪農・肉用牛育成を中心とした複合経営を導入しつつある。飲用水は下大矢取に簡易水道が完成している。昭和55年度現在赤池のシラス地帯の一部が災害危険地区に指定されている。地内の楠群生林は串間営林署指定の天然記念物で学術参考林,150年生の楠が5.7haの山地に1,250m[sup]3[/sup]ぐらい繁茂している。赤池には営林署分署官行があったが現在閉鎖されている。赤池渓谷は市のキャンプ場に指定されている。昭和50年の世帯数86・人口315。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7459863
最終更新日:2009-03-01




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