ケータイ辞書JLogosロゴ 鞍岡(近代)


宮崎県>五ケ瀬町

 昭和31年〜現在の五ケ瀬町の大字名。合併当時の世帯数は205,人口は3,187であった。三ケ所に町役場が設置され,鞍岡旧役場を支所とした。また町立鞍岡診療所も設置された。役場と鞍岡支所の間には笠部峠があり,同じ町内でありながら,熊本県馬見原町を経由しなければ,車での交通が不可能だったので,笠部峠を越えて直結する県道鞍岡赤谷線が昭和38年笠部トンネル完通とともに完成。さらに阿蘇〜小林間の国道265号が当地の中央部を貫通して本屋敷まで完成した。あわせて当地から各集落に通ずる町道が完成し,交通網は飛躍的に拡充した。また馬見原町から赤谷を経て高千穂町に至る国道218号の町内バイパスが完成し,車で20分内外で役場に行けるようになった。昭和42年頃から,当地の一青年がまぼろしの渓流の女王といわれたヤマメの人工孵化と養殖に成功し,企業としての「やまめの里」が本屋敷に設立された。また,椎葉村境の向坂山は,山容がなだらかで積雪量が多く,南国九州では異例のスキー場開設が研究されている。日陰の祇園神社本殿と,金光寺の山門および鐘楼は,木造建築物として同49年町文化財に指定された。住民の生活も,杉の人工造林が普及し,畜産・椎茸に力を入れ,乳牛飼育者も数人おり,大いに変わってきた(五ケ瀬町史)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7460125
最終更新日:2009-03-01




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