ケータイ辞書JLogosロゴ 小林村(近世)


宮崎県>小林市

 江戸期の村名。諸県郡のうち。鹿児島藩直轄領。小林郷に属す。小林地頭の所在地。村高は,寛文4年「日向国諸県郡村高辻之帳」,元禄11年「日向国覚書」,「天保郷帳」ではともに703石余,「旧高旧領」には見えない。当村は古くは独立村であったが,江戸中期以降は大豆別府村とともに真方村のうちとなったという(小林誌)。「天保郷帳」に村名が見えるのは,幕府の村付けに対する処置と考えられ,鹿児島藩領内では真方村の一部とみなされていたのであろう。弘化2年の「小林諸在高頭門付覚帳」では真方村のうちに小林門と見え,高24石余(大塚家文書)。この小林村の村域は明らかでないが,石氷川の南側,小林城跡南部一帯を指していたのではないかと思われる。小林城跡の東南台地に字小林原【こべしばる】があり,小林城の名称も本来はこの地名からきていると思われる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7460174
最終更新日:2009-03-01




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