ケータイ辞書JLogosロゴ 阿久根市(近代)


鹿児島県>阿久根市

 昭和27年〜現在の自治体名。町制時の8大字を継承。市役所は初め大字波留大丸にあったが,昭和29年町名変更で大丸町92番地となり,同53年新庁舎の建築完成に伴い波留5840番地に移転。昭和29年戦災復興都市計画の完了で地区・町名の変更となり,波留・赤瀬川の市街地に大丸町・琴平町・栄町・新町・高松町・鶴見町・浜町・本町・丸尾町・港町の10町が誕生。同30年三笠町を合併して大字脇本を加え,さらに同53年阿久根新港の埋立地に成立した晴海【はるみ】町を加え,合計11町9大字となる。世帯数・人口は昭和27年6,221世帯・3万1,444人,同30年8,525世帯・4万1,180人,同50年9,464世帯・3万295人。人口は三笠町合併当時が最高で20年後には1万人余が減少,反対に世帯数は約1,000世帯増と核家族化が進む。昭和32年穀倉地帯の折多土地改良事業を皮切りに,同42年農業構造改善事業に着手,同44年には高松川多目的防災ダムを完成。漁業上は昭和33年阿久根港改修工事が完成し,同37年に第3種漁港となる。同41年から阿久根新港の建設に着手,同52年完成とともに産地水産物流通センターとして発足。昭和33年阿久根商工会が阿久根商工会議所に昇格。また農漁業産物供給地として陣容を整えるとともに,企業誘致も昭和40年織物・カメラ光学機器・運動用具などの工場が進出し,過疎対策も進む。一方地元企業の澱粉および同加工工場は,昭和38年当時23工場が市内で操業していたが,輸入食糧の増加で今日2〜3工場に減少し,代わって文旦加工・タケノコ加工のほか海産物加工工場が操業中。市民生活および環境整備面では,昭和27年市街地および周辺を最初に上水道給水を始め,戦災復興都市計画の完了とともに同31年には市街地の国道舗装を終わり,同33年NHK・MBCの2ラジオ放送局が開局,同44年には阿久根電報電話局の開業で市内電話の自動化が実現。また観光面では昭和28年阿久根海岸が県立自然公園に指定,同49年阿久根市と長島を結ぶ黒之瀬戸大橋が架設,同50年には県道阿久根長島線が国道389号に昇格整備され,雲仙天草国立公園一帯との観光地化が進む。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7461125
最終更新日:2009-03-01




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