ケータイ辞書JLogosロゴ 有屋田名(中世)


鹿児島県>郡山町

 室町期から見える名田名。薩摩国満家院のうち。島津立久が寛正年間に定めたと推定される薩摩国伊集院諏訪御祭礼年回田数番帳に「三番……満家院之内中俣名 有屋田名 西俣名半分 小山田名」と見える(伊集院由緒記/県史料拾遺)。また,現在の郡山町有屋田の前畠にあった鎮守の天文12年4月16日の棟札には「有屋田鎮守御宝殿 大檀主 有屋田加賀守久親」とある。有屋田氏は伊集院忠国の四男麦生田義久の次男忠房が有屋田を領したことに始まる(伊集院一流惣系図)。棟札の久親は7代の加賀守久耕とも考えられるが,没年から推定して父の久枝とも考えられる。なお,有屋田氏は慶長5年,日向高岡郷に移される。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7461181
最終更新日:2009-03-01




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