ケータイ辞書JLogosロゴ 市木村(近世)


鹿児島県>垂水市

 江戸期〜明治22年の村名。大隅国大隅郡垂水郷のうち。村高は,享保7年の「古今覚書」では764石余,「旧高旧領」では883石余。「三国名勝図会」では垂水村市来として見える。当村のうち元垂水はかつて市木浦ともよばれた半農半漁の村で,一方河崎川流域の市木は農林業がさかんで鉱業に従事する者もあった。昭和13年発行の「県農林畜蚕水産業」には「寛文2年8月大隅垂水の小田喜三八,四国阿波徳島より甘蔗の種子を得て,垂水村市木に栽培せり,垂水砂糖の起源となす」とある。新田神社の創建も古く,元亀・天正の頃には島津義久が立ち寄り1首の短冊を当社に奉納したといわれる。川地観音は焼堂観音ともいい,木像金泥塗の聖観音と十一面観音が安置され,堂内には享保2年島津貴儔寄進の絹幕などが保存されている。焼堂観音の名は,排仏毀釈の際,村人が秘かにかくし祀っていたことによるといわれる。下市木にあった見樹院は成就院の末寺で,元文年間政周の代に建立したといわれ,政周の五輪墓石と僧形の石像が残り,土地の人々の信仰が篤い。明治12年下市木の御仮屋跡に設立された市木簡易小学校は,のち垂水小学校へ合併した。同22年垂水村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7461259
最終更新日:2009-03-01




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