ケータイ辞書JLogosロゴ 一野(中世)


鹿児島県>入来町

鎌倉期から見える地名薩摩国入来【いりき】院のうち後川内川上流域に位置する地内には鷹の子伝説で著名な鷹之巣神社があり,この伝説は古代製鉄集団の移動と関係があるという(入来町誌)弘安10年正月21日の渋谷明重後家尼寿阿置文案によれば,「せうくわん房のふん」として「いちのゝ」が見える(入来文書)「せうくわん房」は明重の子重高という(同前)が,詳細は不明元弘3年11月10日の渋谷重棟・重利連署去状によれば,正安3年12月25日には重利の曽祖父の祁答院渋谷次郎太郎入道妙行に鎮西下知状が下され,その支配するところとなっていたが,渋谷明重の子息六郎房静重が一野・河床・中木庭などの領有を主張し,祁答院渋谷氏と入来院渋谷氏の一族内での相論が起きているあるいは先の「せうくわん房」重高のことかもしれないその後,この相論は同族の高城渋谷氏の重棟の仲裁によって,元弘3年,入来院渋谷氏の惣領である重勝に去り渡され決着している(同前)貞和5年閏6月23日の渋谷重勝譲状によれば,一野・河床は重勝から子息虎松丸(重門)へ譲られている(同前)なお,応永13年の薩摩泊野所当取帳には「一所 いちのゝ田一反十」と見える(同前)入来町浦之名字市野々に比定される
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7461272
最終更新日:2009-03-01




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