ケータイ辞書JLogosロゴ 海潟(近代)


鹿児島県>垂水市

 明治22年〜現在の大字名。はじめ垂水村,大正13年垂水町,昭和33年からは垂水市の大字。当地は近代になって漁業の発達したところで,定置網から地曳網,八田網漁の発達で湾内一円たれくちいわし漁が行われ,鰹餌とて生簀に生かされたが,これを求めて出入りする鰹漁船も多かった。また,第2次大戦後は入江を利用して,ハマチなどの養殖が始まり,現在の隆盛をもたらした。海潟温泉は昭和初期内田鹿太郎が掘削に成功し,それを契機として大隅半島唯一の温泉郷として発展した。また,第2次大戦中には,入江を利用して海潟造船所が建設され,200t級木造船が造られたが,終戦とともに廃止された。現在,当地は江之島・桜島を背景に,海水浴場,キャンプ村など温泉とともに観光地となっている。農業では,キヌサヤエンドウの園芸作物をはじめ,ビニールハウスによる蔬菜類の促成栽培も盛んである。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7461562
最終更新日:2009-03-01




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