ケータイ辞書JLogosロゴ 川北村(近世)


鹿児島県>菱刈町

 江戸期〜明治22年の村名。大隅国菱刈郡湯之尾郷のうち。「三国名勝図会」には湯之尾村川北と見える。村高は「旧高旧領」1,854石余。神社には,湯之尾郷の宗廟御霊大明神社,若宮大明神社がある(三国名勝図会)。築地の鹿児島福昌寺末寺の臨済宗高源寺は,元禄年間に楽只鷲侃和尚の開山で湯之尾郷の菩提所であった。また,麓の真言宗吉祥寺は光理法師が湯之尾神社の別当寺として開山,湯之尾郷の祈願所であった(菱刈町郷土誌)。湯之尾温泉は川底に泉源があることが古くから知られていたが,文化10年に河岸の浴場を設け,同13年に藩から湯守を置く許可があり以後盛んになったという(菱刈町郷土誌・湯之尾温泉再興記)。明治2年からは菱刈郷に属す。同16年の戸口は士族106戸・352人,平民75戸・233人(菱刈町郷土誌)。同22年菱刈村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7461741
最終更新日:2009-03-01




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