ケータイ辞書JLogosロゴ 北方村(近世)


鹿児島県>内之浦町

 江戸期〜明治22年の村名。大隅国肝属郡内之浦郷のうち。「元禄郷帳」「天保郷帳」「三国名勝図会」では小串村と見える。村高は「天保郷帳」では小串村として1,375石余,「旧高旧領」では1,717石余。神社には郷の総社高屋神社,鎮守熊野神社があり,高屋神社は調所文書神階記に「天喜二年肝属郡従二位鷹屋大明神」と記録され,肝付氏・島津氏の尊崇篤く,寛永10年鷹屋神領129石余と見える。享保2年正一位の神階を受け,藩内外から崇敬された。熊野神社は伊邪那岐命・伊邪那美命を祀る。排仏毀釈で廃寺となった海蔵坊跡には鎌倉期と思われる墓石などが多数あり,また同坊の本尊であった海蔵観音像は延宝9年飛騨高山の仏師鳥井次郎兵衛尉の作と伝える。ほかに曹洞宗円明山一清寺・臨済宗南高山真福寺があった。明治22年内之浦村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7461808
最終更新日:2009-03-01




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