ケータイ辞書JLogosロゴ 小山田村(近世)


鹿児島県>加治木町

 江戸期〜明治22年の村名。大隅国始羅郡加治木郷のうち。村高は,寛文4年「郡村高辻帳」「天保郷帳」ではともに913石余,「旧高旧領」では1,389石余。なお,安永7年「三州御治世要覧」では1,471石余。元禄12年当時の庄屋は園田久馬(加治木郷土史)。「加治木古今雑撰」によれば,宝暦年間の門数43。竜門司窯について「三国名勝図会」に,「高崎へ出つ,昔日松齢公(島津義弘)朝鮮帰降人の内陶戸金海をして当地治所に居住し陶工をなさしむ,又其朝鮮人の内芳仲と云へる者の子,当邑本城(加治木城)の下山元へ居住し陶を業とす,其子孫姓を山元と改め,其裔山元碗右衛門の代に今の地に陶場を移し陶戸の首領となる,其後漸々繁殖しける,今其地を俗に焼物山と呼ひ,其陶器を竜門司焼といふ」と記す。仏石に産する人形石は別名「星糞石」「姜石」と呼ばれた。神社には,御霊大明神社,老亀大明神社があり,そのほか,正徳2年建立の猪目地蔵堂,身代わり地蔵とも呼ばれる東之木地蔵堂がある。明治14年「姶良桑原囎唹郡役所管内一覧」によれば,戸数258・人口1,170(士族480・平民690),松尾坂に戸長役場があり,蹴上には明治11年設立の竜門小学校(教員3,生徒男54・女3)がある。明治22年加治木村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7462097
最終更新日:2009-03-01




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