ケータイ辞書JLogosロゴ 紫尾(中世)


鹿児島県>鶴田町

 鎌倉期から見える地名。薩摩国祁答【けどう】院のうち。正応5年卯月7日付の和泉保道から与次郎保在への譲状に,和泉新荘山野の四至として「限南祁答堺紫尾平尾」とある(肝付兼石譜/旧記雑録)。下って寛正5年の平徳重覚書に「一,院内之田数之事,百二十町たりといへ共,久本領之内四百四十四町之ないけんの所也,壬申年奥州忠国より三ケ国算田候て……閏八月,虎井・柏原・紫尾・久木野々郷に後田・湯田之事者,留守に算田候」とある(山崎文書/旧記雑録)。なお,紫尾山三所権現別当天台宗紫尾山祁答院神興寺の僧たちの墓石群が地内字田口にあるが,最古のものは応永23年の芸全のものである。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7462229
最終更新日:2009-03-01




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