ケータイ辞書JLogosロゴ 紫尾村(近世)


鹿児島県>鶴田町

 江戸期〜明治22年の村名。薩摩国伊佐郡鶴田郷のうち。村高は,「天保郷帳」1,114石余,「旧高旧領」1,009石余。南部の井手原に宝永2年の田の神がある(刻名のあるものでは県下で最古)。寺社には,紫尾山山頂の上宮権現に対し下宮とも呼ばれる紫尾山三所権現廟,同社の別当寺でもある天台宗(一時真言宗)神興寺などがある。なお,同社は伊弉冉尊・事解男・速玉男の3座を祀り,例祭は9月29日・11月24日(三国名勝図会)。「県地誌」によれば,戸数176,人口721(士族76・平民645),牛129・馬157,温泉1(北西部の鶴ノ温泉),小学校は中央部にあり生徒数男36,物産としては米・糯米・小麦・裸麦・粟・大豆・蕎麦・甘藷・実綿・麻・繭・製茶・葉煙草・楮皮・紙など,用水には新田溝・井手上溝・柳田溝があった。明治22年鶴田村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7462230
最終更新日:2009-03-01




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