ケータイ辞書JLogosロゴ 仙田村(近世)


鹿児島県>開聞町

 江戸期〜明治22年の村名。薩摩国頴娃【えい】郡頴娃郷のうち。村高は,「天保郷帳」5,378石余,「旧高旧領」1,303石余。この村高の減少は分村によるもので,江戸前・中期には東部の利永村が当村に含まれていた。延享元年揖宿【いぶすき】郡指宿【いぶすき】郷の小牧・岩本・西方の3か村と,頴娃郷のうち池田村と当村の半分を合わせて今和泉郷が成立し,藩主島津継豊の弟忠郷が領有した際,同郷に属する部分が利永村として当村から分村した。南部に川尻浦があり,「三国名勝図会」では「御瓶子川の海口なり,海口沙湾ありて舟舶繋泊すべし,湾頭人家多し,海面の景色佳勝にして遊観の人少からず,凡此辺より山川津に至ては東西数十里皆南海を受て土人魚塩を以て生業とす,大に鱗介甚多く四方に通商せり」と見える。同浦と拾町村の脇浦を中心に設楽曲【したらぶし】・ションガ曲などの歌謡が伝わっていた。「県地誌」によれば,戸数602(うち漁家241),人口2,783(士族91・平民2,692),牛431・馬308,日本形船102(荷船10・漁船92),池1(周囲5町で用水に利用された鏡ノ池),神社3(典玉神社・鎮守神社・恵美須神社),小学校2(総生徒数男97),物産としては米・麦・粟・蕎麦・甘藷・麻・藍葉・大豆・茶・楮皮・生蝋・葉煙草・菜種・藺・蜂蜜・鱶鰭・乾魚・松魚節・石花菜・干鰮など。明治22年頴娃村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7462425
最終更新日:2009-03-01




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