田崎名(中世)
鎌倉期〜戦国期に見える名田名｡薩摩国薩摩郡のうち｡元応2年9月2日付の本田暁道請文に｢永利如性掠申,薩摩国薩摩郡内山田村与田崎名堺事｣とあり,永伝元年(延徳2)8月21日付の渋谷重豊から子息重種への譲状に｢一所同(薩摩郡之内)田崎村｣｢〈田崎〉一,うへの薗門｣と見える(入来文書)｡下って｢上井覚兼日記｣天正2年4月条によれば,入来院重豊に野心の風聞があり,重豊は異心なき旨を誓って｢清色より外に四ｹ名挌護申候,山田･天辰･田崎･寄田,是四ｹ所拝領候,皆進上之由｣を島津氏に申し入れ,当地は島津氏の直轄地となった｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7462562
最終更新日:2009-03-01