利永村(近世)
江戸期〜明治22年の村名｡薩摩国揖宿【いぶすき】郡今和泉郷のうち｡村高は｢旧高旧領｣では379石余｡はじめ頴娃【えい】郡頴娃郷仙田村の1方限であったが,延享元年12月今和泉家分立による今和泉郷新設に伴い,頴娃郷からは池田村と仙田村の上野方限･尾下方限とが今和泉家の私領に割譲され,このうち尾下方限と上野方限が利永村となった｡｢県地誌｣によれば,田2町4反余,畑154町余,宅地17町余,切換畑162町余,不定畑3町9反余｡戸数244うち士族2･平民241･社1｡人口1,187うち士族2･平民1185｡牛101頭･馬185頭｡公立小学校は,村の中央にあり,生徒数は男50･女98｡民業は農業のほか,工業3戸･商業3戸｡物産は大麦･粟･甘藷･菜種子･煙草｡明治22年今和泉村の大字となる｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7462746
最終更新日:2009-03-01