ケータイ辞書JLogosロゴ 泊津(中世)


鹿児島県>坊津町

 鎌倉期から見える港名。薩摩国河辺【かわなべ】郡のうち。嘉元4年4月14日河辺郡地頭代官・同郡司千竈時家譲状に「大とまりのつ」とある(千竈文書/県史料拾遺)。応永20年11月22日島津久豊宛行状によれば,「河辺郡之内泊之津」が河上氏に与えられている(川上文書/旧記雑録)。永享4年11月3日島津忠国宛行状では,「河辺之内泊之津」が阿多氏に与えられ,さらに同年12月7日島津好久宛行状でも,阿多氏に「河辺内田辺田・田上・野間・今田・泊津」が与えられている(阿多文書/同前)。なお,島津忠国は琉球出兵を意図して当地に来ていたが,文明2年当地で没した。茅野に館跡がある。また,慶長年間,当地の山下志摩亟がルソンに渡航している(県史)。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7462751
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ