ケータイ辞書JLogosロゴ 長里村(近世)


鹿児島県>東市来町

 江戸期〜明治22年の村名。薩摩国日置【ひおき】郡市来郷のうち。村高は,「天保郷帳」では1,916石余,「旧高旧領」では1,543石余。神社は春日大明神社。寺院には真言宗鳳凰山遍照院大日寺,曹洞宗法城山竜雲寺と竜雲寺境内に同寺末寺宗乾寺があった。廃寺となった長谷寺は,「大和国長谷の観音,并に摩利支天を勧請し給ふに,城即ち下る,於是寺を建て長谷寺と号し,観音を供養し,観音へ香火田三町,摩利支天へ二町を喜捨し給ふ」と伝えられ,長谷観音堂と摩利支天堂が残る。また薬師堂があり,「此地に往日は,医王山遍知院松本寺といへる,真言宗の寺ありて,大日寺の末なり」という(三国名勝図会)。「県地誌」では,戸数469・人口1,970,うち士族784・平民1,186,牛49・馬127,神社は村社春日神社,鶴城神社・山神神社・軍神社・伊勢神社・招魂社,公立小学校は中央部にあり生徒数男95・女61,物産としては米・麦・粟・大豆・甘藷・蕎麦・薪。明治22年東市来村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7462808
最終更新日:2009-03-01




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